感謝と謝罪のバランス
感謝が大事だと言えばわかっていただける人も多いと思います。
しかしいろいろな人を見ていると、恋人に感謝を感じていないのに口だけの感謝を伝える人がいます。他にも、感謝を伝えようとしすぎた結果、関係を悪くする人たちもいます。
そういった感謝を間違った使い方をした人たちの悪い部分は何なのかについて話していきたいと思います。
謝罪についても同じです。本心から謝る気持ちがないのに、自分に自信がなくてつい謝ってしまう。逆に感謝だけして絶対に謝らない人たちもいます。いろいろな事例に触れながら、謝罪についても話していこうと思います。
今回は前編なので感謝のよりよい仕方について説明します。
本当に感謝してから感謝の言葉をいう
感謝の気持ちを持ってから、感謝を伝えてみてください。そうでないと、感謝の言葉も効果が半減してしまいます。
感謝をいうことが癖になっていて、そこまで感謝をしていないことがよくあります。もちろん些細なところで感謝の気持ちを伝えられることはとても良いことです。ですが口調や表情、言動で、本当に感謝しているかどうかは伝わってしまいます。そして感謝していないのに無闇に感謝の言葉を使いすぎると、その感謝の言葉の効果が少なくなってしまいます。
もっとよく感謝の言葉を伝えるために、感謝の気持ちを持って感謝をする習慣をつけてみてください。もちろん本当に感謝をして感謝を伝えているのであればそれを続けて大丈夫です。
まず感謝を心に抱く
しかし、先ほどの方法をしてしまうと、感謝の気持ちを持てなければ感謝の気持ちを伝えられなくなってしまいます。そのために感謝の気持ちの抱き方について少し話をします。
今が最悪の事態であることを想像してみてください。
間違った選択をしたり、他人の助けがなく現状がうまく行っていないことを想像してみてください。そうしたことを想像すると、感謝できることが浮かんでくるはずです。その物事を感謝するようにしてみてください。
もし、感謝をすることでネガティブな気持ちが出てきてしまったら、他のことを感謝するようにしてみてください。ネガティブな気持ちが出てきてしまうのは、それについて感謝するのが早いからです。時間をおいて再度トライしてみましょう。
感謝をするとき見返りは求めない
感謝する時に見返りを求める人がたまにいます。なぜ見返りをもらえると考えるようになるかというと、感謝をすると関係が改善でき色々な問題が解決していくというような話が世間一般に広がっているためだと思います。特にスピリチュアルなことにハマっている人だとそういったことを思っている人が多いようです。
感謝するということはわりと強力な方法なので見返りを求める下心があってもうまくいく場合は実は多いです。
ですが本当に深刻な喧嘩中などの場合では、感謝する時に下心があると見透かされてしまいます。いつもは言わないのに、深刻な問題が起きた時に急に感謝を言い始めたら相手も警戒します。その警戒を突破しないと下心がバレてしまいます。
深刻な問題の時には、見返りを求めないような気持ちで感謝が言えれば一番良いです。それが難しいのであれば、この感謝によって2、3ヶ月先に状況がよくなると思っておきましょう。それくらい長い目で見て感謝を伝えていれば、下心が伝わりません。
もし、感謝がすぐ良い結果につながるという下心があると、感謝を伝えたすぐ後、結果が得れず情緒不安定になってしまいます。そういったところで下心が見透かされます。
感謝を習慣にする
ここまで感謝の質が大事だという話をしましたが、ここまできたら次は感謝の量が大事です。
相手に伝える感謝は多すぎると嘘くさく感じてしまうので、心の中で感謝しましょう。ただ心の中に感謝するというのは結構難しいので、紙に書いた方が良いと思います。してみるとわかりますが、考えるよりも思いつくままに紙に書く方が早く思いつけます。
特にどうしても相手のことを見下してしまう。相手の発言に傷ついている。そういった状態の人ほど心の中で多く感謝した方が良いと思います。
感謝を書いてみると気持ちがだんだんおさまってきます。無理に相手に感謝しなくても良いので、最悪の状況を想像してその状況になっていないことを感謝してみると、結構気持ちが楽になっていきます。できれば相手にも感謝できればもっと気持ちが安定してきますが、無理そうならば先に伸ばして良いです。
思いついたときに心の中で感謝することと、例えば寝る前に感謝することを習慣にできると一番良いです。
感謝のルール
1 「もしも過去にどんなことが起きていたら、今最悪の事態だったか」を想像して感謝することを見つける。
2 しっかりと感謝を抱けたものは相手に感謝を伝える。
3 感謝する時は見返りを求めない。
4 寝る前や気づいた時、感謝をメモる習慣をつける。