初めに
インサイドアウトという言葉を聞いたことがある方は少ないと思いますが、今回はその話です。私がこの言葉を知ったのは、「七つの習慣」という有名な自己啓発の本を読んで知ったのですが、この言葉は自分の中ですごく役に立っています。
ですので今回はこの言葉を紹介したいと思います。
「七つの習慣」と被るところ、被らないところありますが読んでみてくれると嬉しいです。
インサイドアウトとは
インサイドアウトとは一言で言うと、自分(inside)を変えて周りの環境を変えること(out)です。言で言うと、
裏を返せば自分を変えることでしか、周りの人、周りの環境、周りの状況を変えることができない、という態度です。
インサイドアウトのアプローチをとると周囲の状況をどうにかしたい、という問題を自分をどう変化させていけばいいのか、という問題に変えることができます。
そうするとどう頑張ればいいのかがわかりやすくなります。
インサイドアウトではない考え方
インサイドアウトではない考え方というのは反応的な考え方です。
反応的な考え方とは、周囲の状況から影響を受けていて自動的に反応して行動しているので、自分の意志では今の現状はどうにもならない、というような考え方です。
こういう考え方を注意深く自分を観察してみると、頻繁にしていることに気づきます。かくいう私もそうでした。
インサイドアウトではない思考とは例えば、
お金がないので自己投資できない。
自分は片付けできない性格なので片づけをできない。
自分は頭がわるいので理解ができない。
今自分はうつ状態なので何もやる気が起きない。
このような思考です。
逆にインサイドアウトの態度を持っている人は次のように考えます。
お金がないから、節約したりもっと働いてお金を増やして自己投資をするお金を増やそう。
自分は片付けできない性格だから人一倍難しいけれど、何度失敗しても片づけをちゃんとできるようになるまで取り組もう。
自分は頭が悪いかもしれないけど何度も理解しようと努力しさえすればきっと最後には理解できるはずだ。
今自分はうつ状態だから何もやる気が起きないけど、すこしだけ行動することはできるので少しだけよりよくなるために行動してみよう。
こういう風な思考です。
重要なのは周囲の環境のせいにせず自分には選択できる、と明確に意識することです。
こういう風な思考ができれば、問題の半分は片付いたようなものです。
自分のせいにする
インサイドアウトのアプローチをするにはすべての周りの環境の理由を自分に求めなければいけません。
自分が悪いから、自分を改善すれば周囲の状況が変わるはずだ、というアプローチがインサイドアウトです。
ある意味でうつ病になっている人など精神的窮地に陥っている人にはお勧めできない手法です。
そういう人は、「ザ・マジック」を読んで実践してみるといいと思います。うつ病な状況に効きます。
そうしてうつ病な状態を克服してからインサイドアウトのアプローチに取り組んでみてください。
少しずつ実践する
先ほど言った通りインサイドアウトのアプローチを実践すると自分に精神的な負荷がかかります。
ですので少しずつ実践してみてください。いきなりすべてを自分のせいにするとできない自分を自覚して嫌になります。
自分の成長を実感しながらその過程を楽しんでみてください。
具体的なインサイドアウトの実践方法
1.自分が反応的な思考、言動をしていないか観察して、していたら訂正してみる。
反応的な思考、言動をしていたらその思考は間違いだ、と気づきましょう。そしてそのつど積極的に訂正します。
たとえば、友人がおすすめの本を買うことを勧めてきたならお金がない、読む暇はない、と答えてしまっていないでしょうか。
あなたには選択の自由があります。インサイドアウトの態度ではこういう風に答えます。
もっと買いたいものがあるからそれを買わない、読む暇を作ってまで読みたくはない。
そういう風に正直に答えてみてください。
ちょっと面倒くさいかもしれませんが、こういう言動一つ一つが自分には○○できない、という態度を形作ってしまうので注意しましょう。
2.もし自分が良い行動をとったらどうなったのか妄想日記をつける。
少し変わり種の方法ですが、私のやっている方法です。
自分が良い行動をとっていたら、どういう結果が出たのか想像して日記にして書いてみましょう。
そうすることで自分の行動がどう周りの状況に影響を与えるのか気づくはずです。そして良い行動をしている自分を想像することになります。
人間は想像した自分になります。暗示のような効果も期待できます。
具体的には次のようにします。
周囲の状況でどんな悪いことがあったのか考える
→
自分がどういう行動をとっていればその悪いことを防げたか考える
→
それを想像して日記につける。
こんな感じです。そうすると今後の自分に必要な改善点も見えてきます。たまにでいいので積極的にやってみましょう。
3.自分ルールを作る
2で見つかった改善点をもとに、自分ルールを作ります。自分ルールは手帳にでもメモして毎日確認するとよいです。
例えば私は不眠症気味で夜寝付けなくて悩んでいたので、夜は本当に眠くなるまでは寝ない。それまでは有意義な行動をする、と決めました。
それを実行してみるとあまり眠れなかったので次の日は疲れてしまっていましたがその日の夜は疲れてぐっすり寝ることができました。さらに有意義な活動の成果も得ることができました。
それが習慣になったのでさらによい状態になりました。
こういう風にあなたも実践してみてください。
参考にするとよい本
今回のページに出てきた本はこの二つです。ぜひ参考にしてみてください。