初めに
悩みがある時、人は自分を責めたり、イライラしたり不安でなにも手につかなくなりがちです。願望実現の方法、とは別にここではストレスをいかに消化して行動に変えていくか、といったことを書いていきます。
そういう時の対処法をまとめて見ます。
1.筆記開示
筆記開示とは心の中で不安に思っていること、イライラしていることを書くことです。そうすることで脳の中で不安に思っていること、イライラしていることが処理済みのことだと錯覚し、思い悩むことが少なくなります。
私の場合はルーズリーフに書いて、その書いた紙を手でちぎってごみ箱に捨てます。そうすることで嫌な気分が爽快になり考える頻度が減ります。
2.感謝
筆記開示をしても数時間から数日たつと、イライラが募ってきます。それは筆記開示はあなたの中の不安やイライラを消費しただけだからです。
イライラや不安が起こるのは、根本に悪い考え方や悪い出来事があるからです。
本当の意味でイライラや不安をなくすためには、イライラや不安の原因になっている出来事、そしてイライラや不安を作り出す考え方を変えなくてはいけません。
イライラや不安の原因となっている悪い考え方を変えるのが感謝することです。
ただイライラや不安を筆記開示せず感謝すると、現状とのギャップにとても強い違和感を感じます。感謝するだけで憤りも出てしまうこともあると思います。ですので筆記開示した後に行ってみてください。
何を感謝すればいいのかというと、今の悪い現状でも感謝できることを探して書き出すことです。何個でも書き出して大丈夫ですが、初めは5個くらいで大丈夫だと思います。
例えばお金がない状況であれば、
今日食事をとることができてありがとう、そのおかげで生きることができる。
あと数週間たてばお金が入ってくれてありがとう、そのおかげで借金を少し返すことができる。
今までお金があってくれてありがとう、こんなにお金に困る状況になったことはなかったから。
という風に(感謝できる出来事)ありがとう、(感謝できる理由)と書くと効果的です。
このテクニックは特にうつ状態になって何もやる気が起きない状態の人に効果的です。
3.歩く
この方法は少し別系統のテクニックですが、歩くとセロトニンが増え思考を楽観的にすることができます。
また歩くと思考も活発になり、問題の解決策、問題点、問題の原因を何となくつかむことができるはずです。そうして次のステップの足掛かりとします。
4問題の分析
問題の分析は次の四項目について書き出します。
問題はなにか。
最悪の事態は何か。
問題の原因は何か。
問題の解決策はなにか。
一項目ずつ見ていきます。
問題は何か
今問題となっている事柄は何なのか、書き出してみましょう。意外と言葉にしてみるまでそれがわかっていないことが多いです。
最悪の事態は何か
今問題となっている問題が最悪の場合、どうなるのかについて書いてみてください。予想できるだけ最悪なことを、です。そうすると意外と問題がそれほど大きくなかったことに気づくはずです。
最悪の事態になったとしても受け入れる、と覚悟することが必要です。そうすることで悪い事態になったとしても煩わされることがなくなっていきます。
問題の原因は何か
これは一番難しいところです。原因と解決策は対応してくるので、できるだけ多くの原因をあげることが大切です。
ただ原因を上げるとき注意するべきことは、あなたがコントロールできることをあげることです。
あの人の性格が悪いから、といったような理由はやめておいてください。あなたにはあの人の性格をよくすることはコントロールできません。あの人の性格の悪さに影響を受けてしまったから、と書き換えてみてください。そうするとどうやって影響を受けないか、といったような解決策を考えることができます。
解決策は何か
原因から見て、解決策をあげていきます。こちらもできるだけ多く解決策をあげるようにしてください。
5.計画する
解決策の中で優先順位を付けます。
優先順位の付け方は、
1.どれだけ多くの成果を期待できるか。
2.結果が出るために時間がかかるか。
この二つを基準にしてみてください。
もちろん1つ目のルールを優先します。
6.今すぐ行動する。
優先順位の高いもので今行動できることを、今すぐ実行してください。
これ以上考えても無駄です。マイナスな気持ちしか出てきません。ナポレオンも
じっくり考えろ。しかし、行動するべき時が来たら進め、と言っています。
7.祈る。
これは少しおまけになりますが、祈ることの有用性というのが最近科学的にもある程度明らかになっています。昔の偉人であっても祈ることを習慣としていた人は少なくありません。
あなたにとって最高の状態を思い描き神にその状態があらわれることを祈ってみてください。
ばかばかしいかもしれませんが、これが意外と効きます。
8.参考するとよい本
このページに書かれたことは、自分で作り出した対処法ですが原案となったアイデアは次の二つの本から取っています。
悩みを持っている人におすすめの二冊です。
ただ「道は開ける」のほうは少し精神的に窮地に立たされている人に配慮が欠けている部分があると思いますので、精神的に余裕がない人は「ザ・マジック」のほうを読んでみてください。