はじめに
何らかの目標を達成するとき、二つの方法があります。戦略的思考と引き寄せの法則です。ある程度のレベルのことであれば、片方だけでこと足りますが目標が高くなればなるほど、両方が必要になってきます。
私自身はあまりスピリチュアルなことは言いたくないので、もう少し現実的な目線からこの二つを解説していこうと思います。
引き寄せの法則と戦略的思考
引き寄せの法則は目標をいかに思い描き、幸せな気持ちになるということをすれば良い方向へと向かっていく、となっています。
反対に戦略的思考は失敗をいかに思い描き、その失敗をどうやって避けるのかひたすら考え抜くという思考です。
どちらも良い部分と悪い部分がありますが、そのどちらも上手く使えるようになれば、目標達成における達成率が高まるという心理学的な実験もあります。(この戦略的思考のことを心理学ではメンタル・コントラストと呼ばれている(まだ日本語の記事はあまりない))
引き寄せの法則
引き寄せの法則は、目標の状態を想像しそれに近い行動を取っていくと本当に目標が達成されていくというような法則になります。
もっと具体的に将棋に例えるなら王が詰む場面を想像することになります。そしてその状態になるべく近づける、ということになります。
将棋をやったことのない人にはわからないかもしれませんが、将棋での勝利条件は王のコマを確実に取れるような状況にすることです。
目標としての最後を想像することによって、それまでに通らなければいけない道筋、取った方がいいような駒、逃げ道をどう塞ぐのか、そういう部分が想像できてきます。具体的に思い描けば思い描くほど、今とるべき選択が見えてきます。
もちろんこれには欠点があります。
あまりにも勝利に遠い時点ではあまり明確に想像できないという欠点です。
勝利に近い状況では、ある程度引き寄せの法則によってすべきことを絞ることができますが、将棋のはじめの段階であれば王の動きのパターンが無数にあって、どういう形で王のコマをとれるような状況にするのか想像できません。
現実の状況で考えると、引き寄せの法則というのは目標達成の状況を思い描くことです。
ただあまりにも目標が遠いとそれを思い描いても、進むべき方向性が見えてこないことがあります。
戦略的思考
戦略的思考とは、最悪なパターンを考えるような思考です。
将棋では相手が最善の手を打ってきたなら、どう対抗するのか、ということを脳内で何度もシミュレーションするような読み合いが大事になってきます。
それが戦略的思考です。
達人になると、この駒がこう動いてきたらこう対応してと複数手先まで読みます。
現実の状況で考えるなら、今の目標に対して最悪な状況で起こり得るような自体は何かをいくつも考えておく。そしてそれの対策をあらかじめ考えておく、ということになります。
引き寄せの法則のメリットとデメリット
メリット
幸せな気持ちになれる。
比較的長期でも続けられる。
デメリット
遠すぎる目標にはあまり使えない。
戦略的思考のメリットとデメリット
メリット
すぐに結果が出て、遠い目標にも効果がある。
デメリット
辛い気持ちになるため、メンタル管理が大事になってくる。
自制心が必要になってくる。
引き寄せの法則と戦略的思考の実践
さりげなく書かせていただきましたが、引き寄せの法則や戦略的思考にはメンタルの変化も重要な要素になってきます。
個人差はあると思いますが、引き寄せの法則は幸せな状況を思い描くため気持ちが上がるのに対して、戦略的思考は悪い状況を思い描くため気持ちが下がってしまいます。
ですので戦略的思考をした後に引き寄せの法則を使って、気持ちをしっかりと上げておく、ということが大切になってきます。実践する際には気をつけてみてください。
今回はここまでです。頑張ってみてください。応援しています。